【実例あり】悪徳リフォームに注意!その柱、本当に腐ってますか?
「このままだと家が崩れますよ!」「柱が腐っているのが見えますか?今すぐ修理しましょう!」
そんな言葉を突然の訪問営業で言われ、不安になって契約してしまった…そんなトラブルが後を絶ちません。
今回は、実際に石川県内灘町で起こった「嘘のリフォーム診断」被害の未遂事例をご紹介します。
悪徳業者の手口と、信頼できる専門家の選び方についても解説します。
内灘町で実際にあった相談:柱が腐っていると言われたけれど…
内灘町にお住まいの知人から、こんな相談を受けました。
「訪問してきたリフォーム業者に、ユニットバスの天井から中をのぞいたら柱が腐ってるって言われて…
写真も見せられたんです。修理に50万円かかると言われて不安で…」
とても心配されていましたが、実際に私が天井裏と床下を点検させていただいたところ、
- 柱はまったく腐っていませんでした。
- 湿気もなく、構造材は健全な状態でした。
つまり、まったく問題のない家に「嘘の指摘」をして高額なリフォームを迫られていたのです。
悪徳リフォーム業者のよくある手口
悪質な訪問販売業者は、以下のような「不安をあおる」手口を使って契約を迫ってきます。
手口 | 目的 |
---|---|
天井裏や床下など「見えない場所」を指摘 | 素人には確認できないため、信じ込ませる |
腐っているように見える写真を見せる | 実際の住宅の写真とは限らない |
「今すぐやらないと危険」と強調 | 冷静な判断をさせないため |
「今日契約すれば割引」と即決を迫る | 高額な契約をその場で取る |
信頼できる業者の見分け方3選
1. 有資格者かを確認する
最低限チェックしたい資格は以下の2つ:
- 建築士(一級または二級)
- 既存住宅状況調査技術者(インスペクター)
これらの資格があれば、構造の安全性や劣化の程度を専門的に判断するスキルがあります。
2. 点検結果を写真と一緒に説明してくれるか
信頼できる業者は、点検結果を写真付きで丁寧に説明してくれます。
「腐ってる」と口頭だけで言われた場合は、必ず第三者の意見を求めましょう。
3. 訪問販売ではなく、紹介や口コミで選ぶ
突然訪ねてくる業者よりも、知人の紹介や地域での実績がある業者を選びましょう。
自治体の耐震診断制度や補助金制度を活用して、公的に認められた専門家に相談するのもおすすめです。
まとめ:まずは落ち着いて、第三者に相談を
- 「今すぐ工事しないと危ない!」は疑ってかかる
- 有資格者によるセカンドオピニオンを受ける
- 口コミ・紹介・地元密着の業者を選ぶ
不安なときこそ、焦らず、信頼できる専門家に相談することが大切です。
大切な住まいを守るために、誠実なパートナーと一緒に、安心できる暮らしを築いていきましょう。
この記事を書いた人:
住宅のリフォーム・耐震診断・断熱改修を専門とする建築士です。
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